小説

運命とよべるもの #07

世界が変わる瞬間のそれからというもの自分自身の期待度の大きさなのか、行ったこともないライブの夢であったり、実際に会っている夢だとか、夢の中でしか叶わないようなことなど何度も夢を見るようになっていた。映像でしか見たことのないあの人の姿を自分な...
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運命とよべるもの #06

踏み出した一歩ずっとテレビとCDやLIVEのDVDを観ることしかなかったのだが、何度も何度もDVDを観ているうちにいつかライブにも行ってみたいと思うようになっていた。人の多いところや華やかなところは苦手でいつも避けてきた場所である。当時の私...
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運命とよべるもの #05

変化していく日々の人と話しをすることが多少できるようになった私ではあったが、引き込み事案なところは相変わらずで家でCDを聴いたりDVDを観たりはしていたしそれだけで満足だった。雑誌などで活動の情報は知っていたので、毎年ライブを開催しているこ...
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運命とよべるもの #04

思いの強さはまわりを動かす「思いの強さは現実をも動かす」と聞いたことがあるが、若さゆえの思い込みであったとしても何の迷いもなく実現するものだと思えていた。大人になるにつれそういった感情は薄れてしまう。周りに合わせてしまったり一般的な考え方に...
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運命とよべるもの #03

3度の手紙昔はファンクラブに入ることで、ファンクラブサイトから直接メッセージを送れたりした。雑誌にも事務所にファンレターを送れるように小さく所属事務所の住所も書かれていた。今では考えられないがそんな時代であった。私は意を決してその人に手紙を...
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運命とよべるもの #02

必ず会うべきひとそれからの私は、ずっとその人のことが気になっていた。自分の理想通りの人生を生きている人がこの世界にいること、その人が何故あんな表情で歌っていたのか。普通なら楽して仕方がないような、人に妬まれるくらいの幸せな表情でいてもおかし...
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運命とよべるもの #01

はじめに人は誰かを好きになると、自分の都合のいいように思い出を変換することってよくありますよね。妄想と現実の間(はざま)で自分の感情を錯覚し、理想通りに夢を描いてみたり。リアルなのかフィクションなのか…あり得ないことだけどこうなったらいいな...
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はじめてのブログを

ずっとブログを始めたいと思ってなかなか踏み込めずにいたのですが、やっと始められるようになりました。やろうやろうと思いながらも、仕事の忙しさや日々やることに追われてゆっくりと文章を書くという時間も持てず、そんな心の余裕もなく過ごしてしまって。...